きれいな風景を取り込む北側リビングの家
規模 | 110.49㎡(33.3坪)(増築) |
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構造 | 木造 |
<設計のポイント>
子供の結婚に伴い、新しい家族を迎えて同居するために増築した新しい住まい。
増築部分は母屋1階のLDKとつながっています。
1階は母屋との接続部分と車庫、2階は1SLDKの居住空間となっているため、母屋と増築部では主に過ごす階が異なり、プライバシーを確保しながら程よい距離感で生活ができます。
周辺環境を考慮し、田園風景が望める北側にLDKを配置し、風景を取り込む大きなFIX窓を設けました。
一般的に北側は日が当たらなくて暗いというイメージですが、窓の向こうに十分な広がりがあることで、年間を通して安定した採光が得られ、想像以上に明るい空間になります。
LDKの天井は空間の広がりを感じられる勾配天井になっており、南側のハイサイドライトから光を採り入れられます。
また重力換気の効果により、ハイサイドライトから風が抜け、効率的な自然換気ができます。
LDKには十分な収納を確保しています。
北側にはベンチを設け、その中も収納として利用できるようになっています。
この遊び心があるベンチがあることで、生活の充実が図れます。
例えば、お気に入りの本をベンチの中から取り出し、ベンチに腰掛け、心地よい北側の風景と自然光のある中で落ち着いて読書を楽しめます。
2階の居住空間は58㎡程で、そう広くはありません。
少しでも広さを感じられるように、「LDK→洗面脱衣室→サンルーム→ウォークインクローゼット→寝室→ホール→LDK」の順に居住空間を回遊できるように部屋を配置しています。
回遊性があることで、家全体の広がりを感じられ、家事動線もスムーズになります。
若い夫婦の小さな住まいだからこそ、遊び心や開放感を感じられる工夫が存分に詰まった住まいになっています。
どんな新しい生活が展開されるか楽しみです。