老後を快適に過ごす平屋の住まい
規模 | 114.37㎡(34.6坪) |
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構造 | 木造 |
<設計のポイント>
この住宅は、夫婦2人で老後をゆったり過ごすための平屋の住宅です。
お施主様は自営業をやめ、そのお店部分を解体し、解体跡地に新しい住まいを築きました。
外観は和瓦の入母屋屋根や、所々に設けた庇で、和風の落ち着いた佇まいとしています。
老後の住まいということで、スロープを設けて、将来的に足腰が弱くなった時も過ごしやすいよう配慮しています。
内部はLDK、客間、仏間、寝室、水廻り、収納で構成されています。
ダイニング、キッチン、洗面脱衣室、寝室が一直線の動線でつながったおり、家事動線、生活動線ともにコンパクトにまとまっています。
LDKとつながっている客間と仏間の間にはそれぞれ襖を設け、利用用途に応じて柔軟に対応できるように計画しました。
例えば、お客様やお坊さんが来た際は襖を閉めて、生活空間のLDKのプライバシーが確保できます。
親戚が集まった際は襖を全て開け、同じ空間で親戚一同楽しい時間を過ごすことができます。
寝室にはウォークインクローゼット、玄関にはシューズクロークがあり、十分な収納を確保しています。
バリアフリーな住まいとするために、玄関やトイレには手摺を設け、トイレは介助者が入っても余裕がある1坪の広さを確保し、床の段差は極力無いように配慮しています。
部屋同士が襖続きになっている古くからある日本家屋の構成と、家族が集いやすいLDKという現代住宅の構成。
過去と現在の良いところを併せ持ったこの住宅は、老後をゆったりと過ごすには最適な造りとなっています。
老後を快適に過ごすために、新築やリフォームといった住まいの見直しを図るのは良い選択かもしれません。