2025年09月19日
【大光電機株式会社 大阪ショールーム研修】

7月22日(火)〜23日(水)の2日間、大光電機株式会社の大阪ショールームでの研修に参加させていただきました。
普段の業務ではなかなか体験できない、“光の演出力”を実際に見て、感じて、学ぶことができた、とても濃密な2日間でした。
【1日目:7月22日(火)】
金沢駅を出発し、大阪の本社ショールーム「ライティングコア大阪」へ。
この日は、2025年の新製品発表会「D.LIGHTING STYLE」の見学とセミナーが開催されており、実際の住宅空間を想定した展示や、体験型の照明シミュレーションが行われていました。
特に印象に残ったのは、DAIKO照明の“強み”が随所に感じられた点です。
▪空間を「明るくするための照明」ではなく、「印象をデザインする照明」として捉えていること
▪光の広がり方や質感を実物で体感でき、言葉や写真では伝えきれない魅力をしっかりと感じられる展示構成
▪実際の建築計画や生活シーンに寄り添った設計視点の提案
そしてもう一つ、個人的に感銘を受けたのが「グレアレス照明」の存在です。
グレアレスとは、眩しさ(グレア)を抑えた設計のこと。
小径タイプのダウンライト(NANA-GOシリーズ)を使った空間では、光源が直接目に入らず、やわらかく空間を照らしてくれる優しい明かりが印象的でした。
「明るさ」ではなく「光の質」で空間を整えるという考え方は、これからの照明計画に欠かせない視点だと感じました。
何より驚いたのは、講師として登壇された花井架津彦さんが、実は社内で参考にしていた本の著者ご本人だったことです。
最近、上司に「参考になる」と渡された本。その著者が今回の講師・花井架津彦さんと知り、思わず驚きました。
実践に根ざした講義は、内容にも説得力があり、深く心に残りました。
【2日目:7月23日(水)】
この日は、大阪・夢洲で開催予定の大阪・関西万博の会場へ。
大光電機様が携わっているパビリオンの見学を行い、現地で照明がどのように活用されているのかを確認しました。
ショールームで見た製品が、実際の建築空間でどのように生きているのかを見ることで、よりリアルな活用イメージが掴めました。
今回の研修では、単なる照明器具の知識にとどまらず、「光で空間をデザインする」ことの意味と価値を深く学びました。
特に、グレアレス照明のように目立たないけれど空間の快適性に直結する設計には、多くのヒントが詰まっていました。
今後は、照明を“空間の主役”としてとらえながら、お客様にとって本当に心地よい光とは何かを考えて提案していきたいと思います。